創造教育開発オフィス

社会の中に大学があることの意味は何?という厳しい声に真剣に答え、「より意識的に」大学のあり方を追求します。

平成26年度 活動報告

1.工学教育創造部門
⑴カリキュラム検証活動
「カリキュラム検討部会」(部会長:山岸正和准教授)では、平成28年度に予定されている改組後の共通教育カリキュラムについて検討を重ね、問題点の指摘と具体的な提案を行ないました。当部会では継続的に共通教育カリキュラムの検証を行ない、問題点と課題を明らかにしてきましたが、今回予定されているカリキュラム改訂においてはその意見を反映する場が限られていましたが、具体的に以下の指摘・提案を行ないました。
・各科目群(特に自然科学基礎)の必修単位数の見直し。
・共通科目必修単位のうち科目群の指定されていない単位数(現行4単位)の維持。
・英語の開講時期と取得可能単位数。特に現在開講されていない2年次後期の開講。
 また各科目集団で以下の活動を行ないました。数学では、新学習指導要領で「行列」がなくなったことに伴い、平成27年度からの線形代数の講義内容について教務学生委員と連携し、実施計画をまとめ学内に周知しました。英語では、入試の配点変更に伴う新入生の英語力の低下が懸念されることもあり、基礎力の底上げを図るとともに、学生が継続的に英語の学習をするよう対応策を引き続き検討しました。人間社会では、受講者数の動向を精査し、適切なクラス人数を確保するため教員配置の見直しを行ないました。

⑵生涯学習活動
「生涯学習部会」(前部会長:上野一男准教授)が企画立案した全学的な公開講座を以下の日時及び題目で実施しました。
題目:「医療工学/生体工学に関わる名工 大のとりくみ」

平成26年5月24日(土)13:00~15:15
「地域で育む"未来医療人"事業と多職種連携ICT 情報共有システム」
 岩田彰教授
「1枚のレンズに活かされる最先端科学」
 伊藤 恵利(株式会社メニコン開発本部)

平成25年5月31日(土)13:00~15:30
「幼児・高齢者の熱中症 ~物理で考えてみよう~」
 平田晃正准教授
「骨を再生しやすくする新素材の開発」
 春日敏宏教授

⑶e-Education推進活動
「e-Education推進部会」(部会長:林倫弘准教授)では、本学におけるe-Educationの役割としてICTを活用した「新しい学びの場の構築」と位置付け、大学教育改革の推進を目指しています。今年度は、正課での「学び」と正課外での「学び」の両面から課題に取り組みました。数学では、講義で使用している教科書に準拠した問題集を作成してインターネット上で学生に公開しています。この問題集の更新・充足を図りました。また、3Dグラフィクスが作成できる基本的なソフトを導入しました。それを使って数学の必修科目に現れる概念や例題のCG化の方法に関する講習会を催し、正課外での学びを促しました。高校の教科書のデジタル版を購入し、リメディアル教育等に使用できないかの検討も行いました。さらにe-Learningについてのシンポジウムに参加して情報収集に努めました。物理では、他大学とのe-Learningコンテンツ共用について調査を行いました。英語では、従来通りe-Learningを活用した共通英語授業を展開しました。加えて、本年は新たに自主学習の推進を目的とし、学生や職員を対象にe-Learning説明会を開催してe-Learningの活用につとめました。また、Moodleでの学習と対面学習を組み合わせた少人数実践型の「英語ブラッシュアップ授業」を継続的に開催しました。これには留学生・院生を含め多くの学生が参加しました。さらに、e-Learningで学習した科学技術英語の力を競う「第4回名工大英単語コンテスト」も開催しました。コンテストには他の工学系大学の学生や院生も参加しています。
また、本年度初めて開催した「工学英語プレゼンテーション発表会」では、学部生が他の工業大学の学部生や院生とともに発表を行いました。工業高校の生徒も熱心に聞き入っていました。「学びの場」は着実に学外に広がっているといえます。加えて、英語教員はそれぞれe-Learningについてのシンポジウムに参加し、他大学におけるe-Learningを利用した教育実践の調査も行いました。

2.教育機能開発部門
⑴FD推進活動
「FD推進部会」(部会長:大原繁男オフィス長兼任)では以下の2つのFD研究会を開催しました。

第1回FD研究会:仕事力と英語力の交差 ―グローバル企業の視点と大学での模索―
平成26年12月19日(金)13:20~16:20
「ブラザー工業における英語使用の実態」
 田丸弓恵氏(ブラザー工業(株))
「仕事実践力としての英語スキル」
 金子智哉氏(ブラザー工業(株))
「プラグマティズムから考える英語教育」
 鈴木章能教授(長崎大学)
「Business English and Internship」
 桑村テレサ専任講師(甲南女子大学)
「仕事に役立つ英語とは―Critical Thinking in English」
 永井正司教授
「海外NGO 体験の試み」
 松浦千佳子准教授
「Getting the Most Out of Today's Students」
 Kelly Quinn准教授

第2回FD研究会:「自ら学ぶ力」を養うために
平成27年2月23日(月)13:30~15:20
「名工大におけるMoodleの活用」
 伊藤宏隆助教
「学生の主体的・協調的な学びを引き出す反転授業」
 塙 雅典教授(山形大学 大学教育センター)


⑵「学生による授業評価」推進活動
「授業評価・シラバス部会」(部会長:水澤靖准教授)では、一昨年度から電子化されている「学生による授業評価」および「教員による授業の自己点検・評価」について、実施上の問題点の総括とともに、改善に向けた検討と試行を行いました。学生への周知と回答を促すことについて、全学的に教員の協力を得ているにもかかわらず、電子化以降、回答率の低下が進んでいることが問題点となっています。直接的な改善策として、各授業のmoodleから直接アクセスできるようにし、間接的な改善策としては、教員の回答を促進すべく、「教員による授業の自己点検・評価」の文言修正を行いました。さらに電子化後の回答データを分析し、「学生による授業評価」の質問項目の簡素化も検討しました。